LD(LDH、乳酸脱水素酵素) (血液)
基準値
基準値 | 124~222U/L |
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この検査で疑われる病気
- 高値:急性・慢性肝炎、白血病、心筋梗塞、悪性貧血 等
体内で糖がエネルギーに変わるときに働く酵素です。
肝臓にもっとも多く含まれますが、筋肉や肺、血液などにも含まれるため、さまざまな疾患で値が上昇します。
乳酸脱水素酵素(LDH)が高いときの原因
乳酸脱水素酵素(LDH)が高い場合、体内の細胞が何らかの損傷を受けている可能性を示しています。
そのため、多く疾患で高値になる可能性があります。
肝疾患
急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝臓がんなどの肝臓の病気が原因となることがあります。
心疾患
急性心筋梗塞、心筋炎、心不全などの心臓の病気が原因となることがあります。
腎疾患
腎不全、ネフローゼ症候群、腎癌などの腎臓の病気が原因となることがあります。
血液疾患
白血病、溶血性貧血、悪性リンパ腫などの血液の病気が原因となることがあります。
肺癌、膵癌、肺梗塞、間質性肺炎
これらの疾患もLDHの数値を上昇させる可能性があります。
筋ジストロフィー、横紋筋融解症
筋肉の疾患もLDHの数値を上昇させる可能性があります。
激しい運動後や妊娠後期
これらの状態もLDHの数値を一時的に上昇させる可能性があります。
LDH、乳酸脱水素酵素が高い場合の対処法
乳酸脱水素酵素(LDH)が高い場合、その原因を特定し、適切な対処法を採ることが重要です。
医療機関での検査と治療
LDHは多くの病気を反映しているため、LDHの値だけではどの病気かはわかりませんが、LDHアイソザイムを測定するとある程度検討がつきます。
そのため、医療機関を速やかに受診し、医師と相談しさらなる検査を受けることが必要です。
運動を控える
LDHは運動により上昇することが知られており、一旦上昇すると運動を止めても数日間は高値が続くといわれています。
そのため、検査前はできるだけ運動を控えるようにしましょう。
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