脾臓・腹部大動脈でよく見られる所見
脾腫
- CT
- MRI
- 超音波
超音波で脾の最大径が10cm以上の場合を脾腫としています。軽度の脾腫は病気ではありません。原因が感染症、腫瘍、貧血、蓄積症(アミロイドーシス、ヘモシデローシスなど),うっ血肝(肝硬変,バンチ症候群など)、膠原病など多岐にわたるため初めて指摘された場合は精密検査が必要な場合があります。
脾腫瘍
- CT
- MRI
- 超音波
脾臓に超音波で黒や、白と黒が混ざったしこりがある時に、脾腫瘍と記載されます。脾悪性リンパ腫、転移性脾腫瘍など悪性疾患のことがありますので、初めて指摘された場合は精密検査が必要です。
脾腫瘤
- CT
- MRI
- 超音波
脾臓に超音波で白く映るしこりがある時に、脾腫瘤と記載しています。多くは脾臓の血管が増えてできる良性腫瘍の血管腫などと考えられますが、初めて指摘された場合は精密検査が必要です。
脾嚢胞
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- MRI
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液体が貯留した袋状の病変です。良性病変で特に心配はありません。
脾門部異常血管
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- 超音波
脾門部に通常はみられない血管を認める場合の総称です。門脈の屈曲蛇行、脾腎シャント、脾動脈瘤など色々な血管の異常が含まれます。原因は先天性のもの、後天性(肝硬変、門脈圧亢進症、膵炎など)のものなどいろいろあります。原因検索と治療の要否のため精密検査が必要です。
脾門部腫瘤
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- 超音波
脾門とは、脾臓の内蔵面のへこみをいい、解剖学的には胃・大腸・膵臓・腎臓などに隣接して存在し、血管が流入しています。脾門に存在する腫瘤を脾門部腫瘤と総称します。腫瘤の臓器の特定および良性・悪性の鑑別診断のため精密検査が必要です。
腹水
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腹腔内に貯留した液体を腹水といいます。性状により滲出性(炎症性腹膜炎、がん性腹膜炎)と漏出性(肝硬変ネフローゼ、蛋白漏出性胃腸症、肝静脈閉塞、心不全、アルドステロン症など)に大別されます。通常でも生理的に100ml未満の腹水が存在しますが、異常に増加する場合は精密検査が必要です。
副脾
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脾臓の近くに脾臓と同じ組織像をもつ1~2cm大の腫瘤のことを副脾と呼びます。病的意義はなく特に治療の必要性もありません。
腹部大動脈瘤
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心臓が血液を送り出す最も太い血管が大動脈で、その壁がもろくなり膨らんでこぶのように突出したり、風船のようになった状態を大動脈瘤といいます。原因の多くは高血圧と動脈硬化です。5cmまでの場合には経過観察、5cm以上になると精密検査の上、治療が必要です。
リンパ節腫大
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- 超音波
リンパ節が腫れて大きくなっている状態です。超音波で短径7mm以上の場合をリンパ節腫大としていますが10mmまでで扁平な場合には炎症による腫大が多く経過観察をお勧めしています。それ以外の場合には腫瘍性(悪性リンパ腫、白血病、肉腫、転移性腫瘍など)の疑いがありますので治療の要否や治療法の決定のため精密検査が必要です。
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