電解質 (血液)の検査結果について。健診会 東京メディカルクリニック

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電解質 (血液)

基準値

基準値 ナトリウム(Na):137~147mEq/L
カリウム(K):3.5~5.0 mEq/L
カルシウム(Ca):8.4~10.4 mg/dL
マグネシウム(Mg):1.9~2.5 mg/dL
クロール(Cl):98~108 mEq/L

この検査で疑われる病気

ナトリウム

  • 高値(高ナトリウム血症):尿崩症、脱水症
  • 低値(低ナトリウム血症):ネフローゼ症候群、腎不全、心不全 等

カリウム<尿一般・腎機能について>

  • 高値:腎不全、糖尿病
  • 低値:おう吐・下痢 等

クロール

  • 高値:脱水症、下痢
  • 低値:おう吐 等

カルシウム

  • 高値:脱水症、副甲状腺機能亢進症
  • 低値:ビタミンD欠乏症、腎不全 等

マグネシウム

  • 高値:腎不全
  • 低値:糖尿病、大量飲酒 等

電解質とは

人間の体重の約60%は水分で、体液(細胞内液や血液)として体の中にあります。体液には、電解質と非電解質があり、それらが溶け合っています。

人間の体は、この電解質の陽イオンと陰イオンのバランスによって血管、細胞、神経、筋肉などの動きを調節しており身体にとって重要な役割を果たしています。
電解質(イオン)は少なすぎても多すぎても細胞や臓器の機能が低下し、命にかかわることがあります。

主な電解質(イオン)には、ナトリウム、クロール、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどがあります。
これらは5大栄養素としてあげられるミネラルに属しています。

ナトリウム、カリウム、クロールなどは電解質で、ブドウ糖や尿素は非電解質です。

ナトリウムやクロールは主に体内の水分量やpHを一定に保つよう調整する働きをしています。

カリウムの98%は細胞内に含まれ、心臓や神経、筋肉に関係ある働きをしています。

カルシウムは主に副甲状腺ホルモンや活性型ビタミンDなどで調整されています。

体内を循環する水分「体液」の役割

  • 運搬
    酸素や栄養分を身体中に運び、老廃物は体外へ出します。
  • 体温調節
    皮膚への血液の循環を増やし、汗を出して体温を一定に保ちます。
  • 環境維持
    新陳代謝がスムーズに行われるよう、体液の性状を一定に保ちます。

 

異常値の時の対処法

電解質の異常が軽度であれば、特徴的な症状をきたすことはそれほど多くありません。一般に電解質異常が軽度であれば、すぐに治療せず、その原因解明を優先します。

しかし、高ナトリウム血症や低ナトリウム血症が重症化すると、意識障害や痙攣などのをきたすこともあり、適切な治療が必要です。

また、カリウムが非常に高値になると、不整脈の原因となります。2.5mmol/l以下では不整脈、腸閉塞、急性腎不全をきたす可能性があり、早期の受診が必要です。

脱水や嘔吐によっても電解質異常をきたすことがあります。特に夏場の健診では前日から水分を摂取していない方も多く、異常値が出てしまうこともあります。

 

 

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