血小板数(血液)
基準値
基準値 | 14.5~32.9×/µL |
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この検査で疑われる病気
- 高値:鉄欠乏性貧血、血小板血症、慢性骨髄性白血病 等
- 低値:特発性血小板減少性紫斑病、急性白血病、肝硬変 等
血小板とは
血を固めて出血を止めたりする血小板の数が多すぎたり、少なすぎたりすると、血が止まりにくいという状態になります。
わたしたちの身体には、止血機構が備わっており、けがをしても、よほどひどいものでなければ、圧迫などで止血することができます。
この際に、もっとも活躍する細胞が血球成分の一つで、骨髄でつくられる血小板です。
血小板は、一次止血といって初期の止血に中心的な役割を果たし、凝固たんぱく質が重要な役割を果たす二次止血と相まって、重要な役割を担っています。
血小板はその粘着反応・凝集反応により、血管が傷ついて出血した際に、血栓となって出血を止める働きをします。
血小板数検査でわかること
止血反応の要の細胞である血小板の数を測定する検査です。
異常な出血が見られた場合や手術などの観血的な手技が必要なときに、必ず調べる必要がある検査です。
血小板数検査が異常値の時の対処法
血小板数が基準値を下回っても、すぐに出血しやすくなるということはなく、一般的には5×/µL以下になると出血しやすくなり、2×/µL以下以下になると危険とされています。
いっぽう、まれに、生体内では血小板が正常に存在していて、出血症状は認めないのに、検査では血小板数減少の結果になることがあります。
これは、検査のため試験管に入っている試薬により引き起こされる偽性血小板数減少症がその代表です。この場合はこれに対する治療などは必要ありません。
血小板数が正常なのに血小板の機能が低下することにより出血しやすくなる場合があります。
血小板数が異常高値の場合も、病気が隠れていることが多いので精査する必要があります。
一度、内科を受診して再検査や精密検査を受けましょう。
異常出血があって血小板数の減少を認める場合は血小板輸血などの治療が必要になる場合がありますので、早急に医療機関を受診してください。
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