肝臓でよく見られる所見
肝血管腫
- CT
- MRI
- 超音波
血管から構成される肝臓の代表的な良性腫瘍です。ただし、徐々に大きくなることもあり、超音波で経過観察を受けてください。
当院では、初回に見つかった場合には、その他の肝腫瘍との鑑別の為に精密検査をお勧めする場合があります。
脂肪肝
- CT
- MRI
- 超音波
肝臓に脂肪が蓄積した状態です。糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病と密接な関係があり、内臓脂肪型肥満や飲酒が原因であることが多いです。脂肪肝から肝硬変・肝細胞癌へ発展することがあり、脂肪肝が見られる人は生活習慣の改善とともに超音波検査で経過観察してください。
肝内石灰化
- CT
- MRI
- 超音波
肝臓にできたカルシウムの沈着です。肝臓に過去、損傷、結核、寄生虫、出血などが生じ、現在は治ってしまった場合が大部分を占め、放置しても差し支えありません。 小さな石灰化、結石は超音波やMRIでは描出されない場合があります。
肝内胆管拡張
- CT
- MRI
- 超音波
肝臓内の胆管(胆汁の通り道)が通常より太くなっている状態です。その原因として、腹部超音波検査だけでは判別の付かない総胆管胆石や胆管腫瘍などがありますので、MRCP(MRI検査)で精密検査を受けてください。
肝内胆管結石
- CT
- MRI
- 超音波
肝臓内部の胆管にできた結石です。肝内結石症は他の胆嚢結石症や総胆管結石症と異なり治療が難しく、また治療後の再発が多いです。肝内結石症の患者さんは、胆管が膨らんでいたり狭くなっていたりしていることがしばしばあります。MRCP(MRI検査)で精密検査を受けてください。
肝嚢胞
- CT
- MRI
- 超音波
良性で液体が貯留した袋状の病変です。単発あるいは多発し、通常は無症状で問題となりません。稀に嚢胞が大きくなると腹部膨満感、圧迫感等の自覚症状が認められることもあります。
肝嚢胞性腫瘍
- CT
- MRI
- 超音波
腫瘍内部に液体を伴う腫瘍です。多くは単発でブドウの房のように多房性の構造をとり、嚢胞の壁に腫瘍部分が存在します。悪性の可能性がありますので精密検査を受けてください。
慢性肝障害
- CT
- MRI
- 超音波
肝障害が継続的に起こっている、あるいは起こっていたことが考えられます。慢性肝障害の原因として、飲酒、脂肪肝、B型肝炎、C型肝炎、自己免疫性肝疾患などがあります。内科を受診し、原因を明らかにすることと、現在どの程度まで進行しているのかなど精密検査を受けましょう。
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