脂質について
脂質
総コレステロール
コレステロールは細胞やホルモンを作る大事な役目を果たしている脂肪の一種ですが、多くなり過ぎると動脈硬化を引き起こします。
HDLコレステロール
善玉コレステロールと呼ばれ、悪玉コレステロールを運び出す働きがあり、動脈硬化を防ぎます。
適度のアルコール摂取と有酸素運動により増加し、逆に喫煙、肥満により減少します。
LDLコレステロール
悪玉コレステロールです。多くなり過ぎると、動脈硬化を促進させます。
中性脂肪
本来なら身体のエネルギー減となりますが、血中で多くなり過ぎると、動脈硬化を進める可能性があります。
太り過ぎや食べ過ぎ、アルコールの飲み過ぎ、運動不足によって高い数値が出ることがあります。
基準値
総コレステロール | HDLコレステロール | LDLコレステロール | 中性脂肪 |
---|---|---|---|
140~219㎎/dl | 40㎎/dl以上 | 60~139㎎/dl | 149㎎/dl以下 |
脂質異常症って、どんな病気?
脂質異常症の3つのタイプ
脂質は体になくてはならない重要な栄養素の1つです。血液中に含まれる脂質を血中脂質といい、主なものはコレステロールと中性脂肪です。コレステロールは細胞膜を構成する成分であり、ホルモンや胆汁酸などの原料にもなっています。また、中性脂肪は脂肪組織に蓄えられてエネルギー貯蔵庫としての役目や、皮下脂肪となって体温の保持、衝撃から体を守るクッションの役目を果たしています。通常、血中脂質は一定の量に保たれるよう調節されています。
脂質異常症とは、体の中で脂質がうまく処理されなくなったり、食事からとる脂質が多すぎたりして、血中脂質が基準値から外れる病気です。脂質異常症には、次の3つのタイプがあります。
- 高LDLコレステロール血症:LDL-コレステロールが多いタイプ
- 低HDLコレステロール血症:HDL-コレステロールが少ないタイプ
- 高中性脂肪血症 :中性脂肪が多いタイプ
コレステロールの「善玉」と「悪玉」とは?
LDL-コレステロールには肝臓に蓄えられたコレステロールを全身へ運ぶ働きがあります。また、HDL-コレステロールには余分なコレステロールを全身から回収し、肝臓へ戻す働きがあります。
HDL-コレステロールは動脈硬化を進行させないように働く一方で、LDL-コレステロールは増えすぎると血管壁にたまり、アテローム硬化というタイプの動脈硬化を進めることから、HDL-コレステロールは「善玉コレステロール」、LDL-コレステロールは「悪玉コレステロール」とよばれています。
脂質異常症について、さらに詳しく知りたい方はこちらもご覧ください
脂質異常症とは 脂質異常症(診断・治療について)
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