骨粗鬆症コラム Vol.2「骨粗鬆症の治療」
骨粗しょう症の治療
骨量測定検査などの結果から、骨粗鬆症と診断された場合、投薬が必要です。
様々な種類のお薬があり、それぞれ効果や投薬方法(内服、注射)が異なります。
どのような薬が良いか、医師と相談して決めていく流れになります。
骨粗しょう症の治療薬
主な作用によって、体内のカルシウム量を増やす薬、骨の形成を促進する薬、骨の溶解を抑制する薬に分かれます。
お薬による治療を続けることで、骨粗鬆症による骨折リスクを低下させることができます。
- 体内のカルシウム量を増やす薬(骨代謝調整薬)
腸管からのカルシウムの吸収を促す作用があります。
- 骨の形成を促進する薬(骨形成促進薬)
カルシウムを原料にして骨を作る骨芽細胞に働きかけ、骨の形成を促進する作用があります。
- 骨の溶解を抑制する薬(骨吸収抑制薬)
骨を溶かす破骨細胞に働きかけ、骨の溶解を抑制する作用があります。
骨粗鬆症治療薬の副反応
薬剤は効能がある一方で、頻度は少ないものの、副反応もあります。「クスリ」を右から読むと「リスク」です。
薬によって副反応が異なるため、治療薬剤選択の際に、医師や薬剤師と相談しましょう。
副反応が出た場合は、別の種類の薬剤へ変更することが一般的です。
骨粗鬆症治療薬による治療の注意点
骨粗鬆症の治療は、長期間続けることが重要です。
治療を続けることで、骨量を増やすことができ、結果的に骨折のリスクを減らすことができます。
また、定期的に骨の状態を確認するため、年に1回、骨量測定検査を受けることも必要です。
Q&A
副作用の少ない薬の選び方を教えてください
骨粗鬆症の状態、持病なども踏まえた上で、総合的に判断する必要があります。
治療薬選択の際、よく医師と相談しましょう。
骨粗鬆症は食事や運動の改善だけで良くなりますか?
骨粗鬆症の予防と治療に大切なのは、食事・運動・お薬です。
特に、骨粗鬆症と診断されるほど骨が脆くなっている場合は、お薬の力を借りなければ骨量が上がるまで時間がかかるため、非常に危険です。
お薬の使用に不安がある場合は、医師とよく相談して、その是非について検討しましょう。