人間ドック・健診センター コラム
TMC医療ニュース(25年2月7日号)
TMC医療ニュースでは現在の〈医療・健康〉関するトレンド・お役立ち情報を発信しています。
◆感染動向調査まとめ 【Medical Tribune 感染症 Weekly Report】
胃腸炎やA群溶連菌が増加、インフルは大幅減【感染症動向調査第4週:1月20~26日】
◆骨粗鬆症スクリーニングに関する勧告を更新 【時事メディカル】
米国の専門機関(USPSTF)が、骨折予防のための骨粗鬆症検査(スクリーニング)に関する最新の勧告を発表しました。
この勧告では、以下のような結論が示されています。
https://medical.jiji.com/news/59810
・65歳以上の女性:骨折予防のために、骨密度検査(DXA)を受けることを推奨
・65歳未満の閉経後女性:骨粗鬆症のリスクが高い場合は検査を推奨
・男性:エビデンス(科学的根拠)が不十分なため、明確な推奨はなし
スクリーニングの効果
・検査を受けることで、大腿骨(太ももの付け根)の骨折リスクが17%低下
・検査結果に基づいて治療を受けると、特定の薬(ビスホスホネートやデノスマブ)によって骨折のリスクが減少
その他のポイント
・スクリーニングの間隔は明確には決まっていないが、骨密度が低い人ほど短い間隔での検査が必要
・転倒防止のため、65歳以上の人には運動が推奨される
・ビタミンDやカルシウムのサプリメントは、骨折予防の効果がないため推奨されていない
◆大腸がんが50歳未満の若い人でも増加 【保健指導リソースガイド】
50歳未満の若い成人の大腸がんが世界的に増えていることが、大規模な調査で明らかになった。
大腸がんは、日本人がもっとも多くかかっているがんだ。肥満が腸がんのリスクを高めることは、日本人を対象とした調査でも明らかになっている。
大腸がんのリスクを減らす食事スタイルの解明が進められている。大腸がんリスクを下げる3つの食品が、最新の研究で明らかになった。
「大腸がんを予防するために、健康的な食事、運動不足の解消、肥満の改善などが大切です。予防のための新しいツールが必要とされています」と、専門家は指摘している。