人間ドック・健診センター コラム
TMC医療ニュース(24年7月24日号)
TMC医療ニュースでは現在の〈医療・健康〉関するトレンド・お役立ち情報を発信しています。
◆感染動向調査まとめ 【Medical Tribune 感染症 Weekly Report】
コロナ5万例突破、昨年同週超え【感染症動向調査第28週:7月8~14日】
◆手足口病の報告数が増加しています 【感染症エクスプレス@厚労省】
【手足口病】
手足口病の定点当たり報告数は第13週以降増加があり、全国での定点当たりの報告数は11.46(第27週)と、過去5年間の同時期と比較してかなり多くなっています。
手足口病は、口の中や、手足などに水疱を伴う複数の発しんが出る、ウイルス感染によって起こる感染症です。
子どもを中心に、糞口感染を含む接触感染と飛沫感染を起こします。
多くが数日間のうちに改善しますが、稀に髄膜炎、小脳失調症、脳炎といった中枢神経系の合併症のほか、心筋炎、神経原性肺水腫、急性弛緩性麻痺などの重篤な合併症を伴うことがあります。
なお、厚生労働省で手足口病に関するホームページを更新しましたので、以下のURLも合わせてご参照ください。
出典:厚生労働省 手足口病(2024年7月19日改訂)
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/hfmd.html
◆「ポケモンスリープ」がBMIにも好影響【時事メディカル】
スマートフォンなどのデジタル端末を用いた健康管理アプリが普及しつつある。
歩数やスクリーンタイムをはじめ、近年では睡眠状態を測定・記録できるアプリも開発されているが、利用者の健康維持・増進に有益かは明らかでない。
筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構(IIIS)/同大学医学医療系教授の岩上将夫氏らと株式会社ポケモン、株式会社Askenの研究グループは、スマートフォンアプリ「Pokémon Sleep(ポケモンスリープ)」による睡眠管理の有効性の検証を目的に日本人成人を対象とした後ろ向き観察研究を実施。
「ポケモンスリープの利用により睡眠潜時や総睡眠時間などの睡眠関連指標が改善し、睡眠潜時の改善が得られた者ではBMIの低下幅が有意に大きかった」と査読前論文公開サイトmedRxiv(2024年6月29日オンライン版)に報告した。