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TMC医療ニュース(24年5月22日号)

2024年05月22日

以前より定期的に感染症情報をお届けしておりましたが、今後は様々な情報をお届けできるよう、「感染症ニュース」改め「TMC医療ニュース」として発信していきます。

TMC医療ニュースでは現在の〈医療・健康〉関するトレンド・お役立ち情報を発信しています。

 

◆感染動向調査まとめ 【Medical Tribune 感染症 Weekly Report】

軒並み減少も、連休明けの反動に警戒を【感染症動向調査第18週:4月29日~5月5日】

PDFデータ

 

◆手足口病、RSウイルス感染症の報告数が増加しています」【感染症エクスプレス@厚労省】(2024年5月17日)

【手足口病】

手足口病の定点当たり報告数は第13週以降増加が続いており、全国での定点あたりの報告数は0.61(第18週)と、過去5年間の同時期と比較してかなり多くなっています。

手足口病は、口の中や、手足などに水疱性の発しんが出る、ウイルス感染によって起こる感染症です。

子どもを中心に、主に飛沫や接触を介して感染します。多くが数日間のうちに改善しますが、

稀に髄膜脳炎、心筋炎、神経原性肺水腫、急性弛緩性麻痺などの重篤な合併症を伴うことがあります。

通常、夏に流行することが多いですが、新型コロナ流行後は初夏から患者の増加が見られています。

 

【RSウイルス感染症】

RSウイルス感染症の定点当たり報告数は第2週以降第16週まで増加が続き、全国での定点あたりの報告数は1.26(第18週)となっており、 昨年と同様の傾向で推移しています。

昨年は7月に流行のピークを迎えており、今年も夏にかけて流行する可能性があるので注意が必要です。

RSウイルス感染症は、生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の児が1度は感染するとされています。

症状は軽い風邪のような症状から重い肺炎まで様々で、乳児が感染した場合や重症化リスクの高い基礎疾患をもつ小児では

細気管支炎、肺炎など重症化することがあり、特に注意が必要です。

 

◆肥満症対策に6つの提言【時事メディカル】

日本肥満学会は、肥満症を「肥満に起因ないし関連する健康障害を合併するか、その合併が予測される場合で医学的に減量を必要とする疾患」と定義している。

耐糖能障害や高血圧、冠動脈疾患など肥満症はさまざまな疾患を合併するリスクが高いため、適切な医療的介入が重要となる。

日本医療政策機構は、肥満症や肥満に対する社会の関心を高め、効果的な対策を推進する「肥満症対策推進プロジェクト」の一環として、肥満症患者、医療関係者に対するヒアリングおよび産官学民の有識者から成るアドバイザリーボード会合を実施。

これらの結果に基づき肥満症対策における6項目の提言を公表した。

https://medical.jiji.com/news/58867

 

◆早歩きで冠動脈疾患リスクが低下【時事メディカル】

先行の疫学研究では、歩行ペースの速さと心血管疾患リスクに強い逆相関が示されている。

しかし、これらの観察研究が残留交絡や逆因果などによるバイアスをどの程度受けているは明らかでなかった。

そこで、英・University of LeicesterのIain R. Timmins氏らは、従来の観察的アプローチと比べ交絡バイアスを抑えて考察できるメンデルランダム化解析を用いて心血管リスクと歩行ペースの因果関係を検討。

早歩きは冠動脈疾患リスクを低下させるとの結果をSci Rep(2024; 14: 9995)に発表した。

https://medical.jiji.com/news/58849

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