人間ドック・健診センター コラム
TMC医療ニュース(24年10月16日号)
TMC医療ニュースでは現在の〈医療・健康〉関するトレンド・お役立ち情報を発信しています。
◆感染動向調査まとめ 【Medical Tribune 感染症 Weekly Report】
手足口病、4県で定点報告20超え【感染症動向調査第40週:9月30日~10月6日】
◆マイコプラズマ肺炎が過去最多に 【感染症エクスプレス@厚労省】
第39週(9月23日~9月29日)の定点当たりの報告数は1.64(前週1.41)で、4週連続で増加。現在の統計手法となった1999年以降最多を記録しました(これまでのピークは2016年第42週の1.61)。
・国立感染症研究所 IDWR 2024年第35号<注目すべき感染症> マイコプラズマ肺炎
◆マイクロRNA発見の米2氏に=ノーベル生理学・医学賞【時事メディカル】
スウェーデンのカロリンスカ研究所は7日、2024年のノーベル生理学・医学賞を、遺伝子の働きを制御する役割を持つ小さなリボ核酸「マイクロRNA」の発見と機能を解明した米マサチューセッツ大のビクター・アンブロス教授(70)とハーバード大のゲーリー・ラブカン教授(72)に授与すると発表した。
マイクロRNAはヒトや動物など多細胞生物の受精卵からの発生や成長に関わっているほか、その異常はがんや脳神経疾患などに深く関与していることも明らかになってきている。
生物の遺伝情報は、DNAからメッセンジャーRNA(mRNA)に写し取られ、たんぱく質を作る(遺伝子発現)。しかし、生物の身体にはさまざまな臓器があり、異なった種類の細胞で構成されているため、それぞれに特化した細胞が作られるよう発現が制御される必要がある。
アンブロス教授らは、モデル生物の線虫から、たんぱく質作りに直接関わらない小さなマイクロRNAを発見し、特定のたんぱく質の発現を抑制していることを解明した。現在、マイクロRNAは1000種類以上見つかっており、ヒトでも同様の仕組みで多くの遺伝子発現を制御していることが判明。選考委員会は「すべての複雑な生命体に不可欠な遺伝子制御の新たな側面を明らかにした」と評価した。
現在は、マイクロRNAに着目した「がん検査」にも応用されており、当院でもmiSignal(マイシグナル)をオプション検査でご用意しています。